新卒1年目にうつ状態で休職した20代女性が、復職前にリワークを利用し、その後、元の会社へ復職して1年3か月働き続けている事例が、2026年9月11日に公開された。
事例を掲載したのは、福祉型リワーク「リヴァトレ」を運営する株式会社リヴァである。事業者自身による利用者インタビューであり、第三者による効果検証ではない。Liva
利用者の小野さんは、学生時代から努力を積み重ね、第一志望の会社へ新卒入社した。しかし、学生時代の勉強とは違い、新入社員の仕事では成果が見えにくく、「会社に貢献できている」という実感を持てなかったという。配属先に同期がおらず、一人暮らしを始めたことも重なり、悩みを抱え込んでいった。Liva

入社1年目の秋には心身の状態が悪化し、医療機関を受診。うつ状態と診断され、3か月の休職に入った。本人は当初、3か月程度休めば復帰できると考えていたが、復帰時期が近づくと「早く戻らなければ」という焦りが強くなったという。Liva
その時、会社からリワーク利用を勧められた。
本人は「このまま戻っても同じことの繰り返しになる」と考え、複数の施設を見学した上でリヴァトレを選んだ。年代や背景の異なる利用者がいること、プログラムの種類が多いこと、支援者と利用者の関係が対等だと感じたことが選択理由だったと述べている。Liva
リヴァトレでは、「行動実験」と呼ばれる取り組みや、定期的な面談を利用した。たとえば、グループ場面で「自分がやらなければ」と考えてすぐ手を挙げる代わりに、あえて何もしないという行動を試した。その結果、本人は「無理に自分がやらなくても大丈夫」と実感できたとしている。Liva
さらに、面談では「なりたい状態」を決め、そこから逆算して日々の行動を具体化した。本人は、それまで曖昧だった復職までの道筋が見えるようになったと振り返っている。
利用期間は、この個別記事では明確な月数を確認できない。リヴァトレ全体では平均利用期間は3~6か月程度としている。利用料金は前年の世帯収入によって異なり、月額自己負担上限は0円、9,300円、37,200円の区分がある。小野さん本人の実際の負担額は未確認である。Liva
利用後、小野さんは元の会社へ復職した。
復職直後は業務量が抑えられていたため、「やはり役に立っていないのではないか」と焦りを感じたという。しかし、以前のように不安をすぐ解消しようとせず、分からない状態を一旦受け入れることができるようになったとしている。Liva
その後、部署異動が転機となった。新しい部署ではマニュアルや議事録、スケジュールが整備されており、本人の特性と合っていた。周囲が体調に応じて休む様子を見ることで、「休んではいけない」という考えも変化したという。Liva
公開時点では復職から1年3か月が経過し、任される仕事も増えている。本人は、自分の強みを生かしながら「自分らしく会社に貢献できている」と語っている。Liva
この事例でSK進路との接点が強いのは、「復職した」という結果だけではない。
本人は、休職後にただ元の状態へ戻るのではなく、自分を縛っていた考え方、働き方、職場環境との相性を整理し直している。その上で、「自分はどう頑張るのか」「どの環境なら続けられるのか」を具体化し、復職後も働き方を修正している。
一方、リヴァトレは福祉制度に基づくリワークであり、疾病理解や復職準備を含む。SK進路の個人向けキャリア相談・キャリアコーチングとは市場と提供領域が異なる。
それでも、メンタル不調後の本人にとって、進路とは「復職するかどうか」だけでなく、「同じ働き方へ戻るのか」「何を変えれば続けられるのか」「自分に合う条件は何か」を整理する問題でもあることを示す事例である。
出典:株式会社リヴァ「学生と社会人のギャップに苦しんだ新卒1年目。休職とリワークで学んだ『自分に合った頑張り方』」(2026年9月11日、9月14日更新)Liva

